「ん…｣

ものすごくよく寝た気がする。
いったい今は何時なのだろう。
うっすらあけた目の前の光景に頭がはっきりと覚醒する。

そう、服部先生と一緒に眠ったのだ！
背中を向けて後ろから抱きしめられていたはずなのに、今目の前には先生の顔があって、私は先生の首に手を回して引き寄せてその首筋に顔を埋めていた！

あわてて離れかけた頭を大きな手が押さえ、そのまま胸に顔を押し付けられた。

「…お前なに俺を抱き枕にしてんだよ｣

「すっすみません！｣

「 しかも胸…思いっきり押し付けて…襲ってやろうかとおもった…
それとも期待してた？
期待に応えたほうがいい？｣

くるんと体勢がかわり、仰向けにされた私を先生は上から見下ろした。