戸部たすくが涙を溜めて見たその先で、琴実さんは、身体をくの字にまげて必死に笑いを耐えている様子。
その姿を不思議に思いながら、落ちた教科書とノートを拾っていると、ざわつきが教室にせまってきた。
「みんな帰ってきたみたいね」
琴実さんは咳払いをしてそう言うと、教室は、一気に騒がしくなった。
「やっとお昼かあ」
目の前でぐうっと伸びをする戸部たすくの横にしゃがんで、教科書とノートを机の中にやっと収める。
「キョンは、貴史ちゃんのとこで食べるの?」
上から、悲しくも聞きなれてしまった声がふってくる。
……こいつは、どうして、私の行動を把握してるのよ。
「そうだけど」
という私の返事の『け』のあたりで戸部たすくは被せて
「じゃあ、今日はみんなで、貴史ちゃんとこで食べよー」
などと、はた迷惑な提案を。
「それいいねぇ。じゃあ、ヒデに電話しなくちゃ」
ヒデ? 誰よ、それ?
携帯電話をブレザーから取り出す琴実さんの前に手を突きだす戸部たすく。
「ヒデには、もう俺が電話しといたから、だいじょーぶ」
こいつは、何でも自分の思ったとおりになると思っているのかしら。
その姿を不思議に思いながら、落ちた教科書とノートを拾っていると、ざわつきが教室にせまってきた。
「みんな帰ってきたみたいね」
琴実さんは咳払いをしてそう言うと、教室は、一気に騒がしくなった。
「やっとお昼かあ」
目の前でぐうっと伸びをする戸部たすくの横にしゃがんで、教科書とノートを机の中にやっと収める。
「キョンは、貴史ちゃんのとこで食べるの?」
上から、悲しくも聞きなれてしまった声がふってくる。
……こいつは、どうして、私の行動を把握してるのよ。
「そうだけど」
という私の返事の『け』のあたりで戸部たすくは被せて
「じゃあ、今日はみんなで、貴史ちゃんとこで食べよー」
などと、はた迷惑な提案を。
「それいいねぇ。じゃあ、ヒデに電話しなくちゃ」
ヒデ? 誰よ、それ?
携帯電話をブレザーから取り出す琴実さんの前に手を突きだす戸部たすく。
「ヒデには、もう俺が電話しといたから、だいじょーぶ」
こいつは、何でも自分の思ったとおりになると思っているのかしら。



