発進時の揺れは、頑張ってやり過ごしたキョン。
ふんふん。どこまで俺に捕まらないで頑張れるかな?
「ねぇ、キョン。俺の大好物は、メロンフロートって言ったじゃない。
キョンの好きな食べ物ってなぁに?」
キョンの頑張りを邪魔しようと、話しかける。
だって、ほら、派手によろけて、しがみついてきてほしいじゃない。
やっぱり無視だけどお。
すると、キョンは、何か思いついたように、ぱっと顔を上げた。
「戸部さん」
しかし、驚いたなぁ。まさか呼ばれるなんて思ってなかった。
キョンは、じっと俺を見つめる。力強い視線で。
“戸部さん”ねぇ。嫌な呼ばれ方。うーん。この際、仕方ないか。
「なぁに?」
平静を装って、笑顔で返事したけれど、心臓がバカみたいに煩い。今まで、こんなことって無かった。
「私なんかに無視されて悔しくないんですか?」
悔しい? 変な質問。
「悔しくはないよ。すっごく悲しいけどね」
俺の答えに、眉尻をさげるキョン。
「ごめんなさい……」
複雑な表情でポソっと呟いた。
あまりに切ない声に俺は、無意識のうちに、キョンの頭を撫でていた。
「いーの。悪いのは、たぶん俺だし」
ふんふん。どこまで俺に捕まらないで頑張れるかな?
「ねぇ、キョン。俺の大好物は、メロンフロートって言ったじゃない。
キョンの好きな食べ物ってなぁに?」
キョンの頑張りを邪魔しようと、話しかける。
だって、ほら、派手によろけて、しがみついてきてほしいじゃない。
やっぱり無視だけどお。
すると、キョンは、何か思いついたように、ぱっと顔を上げた。
「戸部さん」
しかし、驚いたなぁ。まさか呼ばれるなんて思ってなかった。
キョンは、じっと俺を見つめる。力強い視線で。
“戸部さん”ねぇ。嫌な呼ばれ方。うーん。この際、仕方ないか。
「なぁに?」
平静を装って、笑顔で返事したけれど、心臓がバカみたいに煩い。今まで、こんなことって無かった。
「私なんかに無視されて悔しくないんですか?」
悔しい? 変な質問。
「悔しくはないよ。すっごく悲しいけどね」
俺の答えに、眉尻をさげるキョン。
「ごめんなさい……」
複雑な表情でポソっと呟いた。
あまりに切ない声に俺は、無意識のうちに、キョンの頭を撫でていた。
「いーの。悪いのは、たぶん俺だし」



