『ほんとだ、って……。
まさか、たすく――』
感づいたっぽい、琴実の言葉を遮る。
横断歩道の向こうに立つ男、川原は、まっすぐ俺だけを見つめる。
信号は、まだ、赤。
「いいか、琴実、お前、そこにいろ。
それから、ヒデと薫もそこに呼べ」
『たす――』
信号が青に変わった。
川原がニヤリと唇の端をあげた。
「琴実、頼んだぞ」
ホールド。
「たすくさん……?」
キョンが、眉尻を下げて憂色が漂う瞳を俺に預ける。
俺は、そんなキョンを一瞥するも、目線を前に戻さずにはいられなかった。
川原が歩いてくる。
「ちょっと、急用ができた。
『メロディ』で待ってて。迎えに行くから」
「え? どうし――」
「早く。説明してる暇はないん……」
目の前で川原が立ち止まった。
「かわいいお嬢さんだね。
彼女かい? 坊ちゃん」
川原圭吾……。
まさか、たすく――』
感づいたっぽい、琴実の言葉を遮る。
横断歩道の向こうに立つ男、川原は、まっすぐ俺だけを見つめる。
信号は、まだ、赤。
「いいか、琴実、お前、そこにいろ。
それから、ヒデと薫もそこに呼べ」
『たす――』
信号が青に変わった。
川原がニヤリと唇の端をあげた。
「琴実、頼んだぞ」
ホールド。
「たすくさん……?」
キョンが、眉尻を下げて憂色が漂う瞳を俺に預ける。
俺は、そんなキョンを一瞥するも、目線を前に戻さずにはいられなかった。
川原が歩いてくる。
「ちょっと、急用ができた。
『メロディ』で待ってて。迎えに行くから」
「え? どうし――」
「早く。説明してる暇はないん……」
目の前で川原が立ち止まった。
「かわいいお嬢さんだね。
彼女かい? 坊ちゃん」
川原圭吾……。



