赤信号に掴まって立ち止まっていると、携帯電話が右けつで震えた。
「キョン、ちょっとごめんね」
手を離して携帯を取り出し、開く。
「コットンだ」
「琴実さん?」
「うん」
ディスプレイには、川原琴実の表示。通話ボタンを押した。
「はいはい。こちらたっしー。只今お取り込み中の為」
『たすく!? あんた、今どこ!?』
「んー? 中野通り。それよか、コットン、具合は」
『お兄ちゃんがいなくなった!!』
「は?」
『まだ目を覚ましてないと思ってたんだけど!
警察の人の目を盗んでいなくなっちゃったのよ!!』
横断歩道をニッサンの軽が横切る。
その向こうに、見覚えのある男。
「琴実……ほんとだ」
母親を寝取った男――川原が立っていた。
「キョン、ちょっとごめんね」
手を離して携帯を取り出し、開く。
「コットンだ」
「琴実さん?」
「うん」
ディスプレイには、川原琴実の表示。通話ボタンを押した。
「はいはい。こちらたっしー。只今お取り込み中の為」
『たすく!? あんた、今どこ!?』
「んー? 中野通り。それよか、コットン、具合は」
『お兄ちゃんがいなくなった!!』
「は?」
『まだ目を覚ましてないと思ってたんだけど!
警察の人の目を盗んでいなくなっちゃったのよ!!』
横断歩道をニッサンの軽が横切る。
その向こうに、見覚えのある男。
「琴実……ほんとだ」
母親を寝取った男――川原が立っていた。



