そもそも、『キョンが俺の数字だけ見えない』に何か理由がある、ということに対して根拠がない。
理由なんて何もないかもしれない。
ただ、なんとなく、見えないだけ、ということだって充分可能性はある。
だから、キョン。
キョンの占いが外れたとは言い切れないんだ。
キョンが見えないだけで、もしかしたら、俺の上には、あの時のまま『11』が浮遊しているかもしれない。
そして、まだ“その時”が訪れていないから、俺は死んでいないだけかもしれない。
“その時”が来たら俺は――
「……くさん、たすくさん? どうしたの?」
キョンの問いかけに、我に返ると、首を捻って俺の目をのぞきこんでいた。
「い、いや、なんでもないよん。
キョンの占いが外れてラッキーだったなあって思ってただけえ」
キョンだって、気づいてるでしょ?
だけど、キョンは言わない。言えないのかもしれない。
言葉ってもんは、魔力がある。
言ってしまえば、その途端、それが本物になってしまうかもしれない。
占いをしてきたキョンなら、言葉の怖さを知ってるはず。
だから、きっと、キョンは『11』が見えたとき、占わないんだ。
理由なんて何もないかもしれない。
ただ、なんとなく、見えないだけ、ということだって充分可能性はある。
だから、キョン。
キョンの占いが外れたとは言い切れないんだ。
キョンが見えないだけで、もしかしたら、俺の上には、あの時のまま『11』が浮遊しているかもしれない。
そして、まだ“その時”が訪れていないから、俺は死んでいないだけかもしれない。
“その時”が来たら俺は――
「……くさん、たすくさん? どうしたの?」
キョンの問いかけに、我に返ると、首を捻って俺の目をのぞきこんでいた。
「い、いや、なんでもないよん。
キョンの占いが外れてラッキーだったなあって思ってただけえ」
キョンだって、気づいてるでしょ?
だけど、キョンは言わない。言えないのかもしれない。
言葉ってもんは、魔力がある。
言ってしまえば、その途端、それが本物になってしまうかもしれない。
占いをしてきたキョンなら、言葉の怖さを知ってるはず。
だから、きっと、キョンは『11』が見えたとき、占わないんだ。



