「それで、俺、余計におかしくなっちゃったんだろうね。
何もかもがどうでもよくなって……」
「それが原因で、自分のお腹、刺したの?」
キョンの問いに、ドキリ、とした。
「……それ、誰から訊いたの?」
「ヒデさん」
ヒデか。と、いうことは、琴実はまだあの時の約束を守って……。
「……それで、次に目を覚ましたときは、こっちの病院だった。
その時俺の手を握ってくれたのが、ばあちゃんだったんだ」
雲が太陽を隠した。
そのゆるりゆるりと進む雲、太陽の光を受けて淵が光る。
「それから1年、ここで暮らした。
1年かけて、新しい俺を作ったんだ。
キョン、寒くない?」
「平気」
キョンはそういいながらも、その肩に巻きついた俺の腕をより一層強く抱く。
「……キョンが知ってる俺は、作りもんなんだ」
息を吸い込んだ。慣れたのか、潮の匂いは感じられない。
「ふーん」
何て答えが返ってくるか、内心どぎまぎしていたのにも関わらず、テキトウなキョンの反応に肩の力が抜ける。
「ふーんって何よ、ふーんって」
「そんなの、どっちだっていいもの。
たすくさんは、たすくさんでしょ?
どんなたすくさんだって、たすくさんに変わりはないわ」
ばあちゃんも、そう言った……。
何もかもがどうでもよくなって……」
「それが原因で、自分のお腹、刺したの?」
キョンの問いに、ドキリ、とした。
「……それ、誰から訊いたの?」
「ヒデさん」
ヒデか。と、いうことは、琴実はまだあの時の約束を守って……。
「……それで、次に目を覚ましたときは、こっちの病院だった。
その時俺の手を握ってくれたのが、ばあちゃんだったんだ」
雲が太陽を隠した。
そのゆるりゆるりと進む雲、太陽の光を受けて淵が光る。
「それから1年、ここで暮らした。
1年かけて、新しい俺を作ったんだ。
キョン、寒くない?」
「平気」
キョンはそういいながらも、その肩に巻きついた俺の腕をより一層強く抱く。
「……キョンが知ってる俺は、作りもんなんだ」
息を吸い込んだ。慣れたのか、潮の匂いは感じられない。
「ふーん」
何て答えが返ってくるか、内心どぎまぎしていたのにも関わらず、テキトウなキョンの反応に肩の力が抜ける。
「ふーんって何よ、ふーんって」
「そんなの、どっちだっていいもの。
たすくさんは、たすくさんでしょ?
どんなたすくさんだって、たすくさんに変わりはないわ」
ばあちゃんも、そう言った……。



