ファミレスを出て、ノリさんのお礼を言うと、「ま、元気だせよ」と背中をバシンと叩かれた。
それにしたって最初っから最後まで気を使わせちゃったな、って反省してたら、「男は、薫だけじゃないからよ」だって。
そんなことわかってますけど。俺だって男だし。
なあんかニヤニヤしてるノリさんの背中を見送って、俺も足を踏み出した。
アパートに帰って、バスルームに直行。
いつもより、熱めのシャワーがへなった髪の上ではじける。
今、キョンは何をしてるんだろう。
何をおもっているんだろう。
つん、と澄ました横顔、目尻を上げて強く意思表示する瞳、かと思えばささいな事ですぐに泣くし、なかなか笑ってくれない。
たったひとりの女の子のことばっかり考えていた10日間。
100人への想いがひとりに集中しただけ、じゃ片付かないような複雑にこんがらがった感情。
あと1日じゃ、今更どうしようもないわな。
宣言どおりにはならなかったけれど。
うん、悪くなかった。
だけど。
キョン、苦しすぎるよ。
それにしたって最初っから最後まで気を使わせちゃったな、って反省してたら、「男は、薫だけじゃないからよ」だって。
そんなことわかってますけど。俺だって男だし。
なあんかニヤニヤしてるノリさんの背中を見送って、俺も足を踏み出した。
アパートに帰って、バスルームに直行。
いつもより、熱めのシャワーがへなった髪の上ではじける。
今、キョンは何をしてるんだろう。
何をおもっているんだろう。
つん、と澄ました横顔、目尻を上げて強く意思表示する瞳、かと思えばささいな事ですぐに泣くし、なかなか笑ってくれない。
たったひとりの女の子のことばっかり考えていた10日間。
100人への想いがひとりに集中しただけ、じゃ片付かないような複雑にこんがらがった感情。
あと1日じゃ、今更どうしようもないわな。
宣言どおりにはならなかったけれど。
うん、悪くなかった。
だけど。
キョン、苦しすぎるよ。



