「てっめ――」と立ち上がる荒木薫を手のひらを見せて制した。
「薫さん、ちょっとまって」
生徒会長は、不適な笑みを浮かべて、私を挑発する。
望むところよ。そ、そんな、目つきしたって、私は怯まないんですから!!
目を閉じて、ふう、と息を吐く。
そしてゆっくりと目を開ける。
生徒会長の肩口に意識を集中する。
「生徒会長、あなた、2ヶ月後……、2月ね。
2月にあなたが一番苦手とする日、その日、一日、怒りを静めなさい。
そうすれば、きっと、あなたの不安が解消される」
「ふん、この俺に不安などないな」
「それが、愛する人に関係しても……?」
生徒会長の瞳が僅かに揺れる。
なるほど、彼女が彼の弱点ね。なかなか可愛いところもあるじゃない。
「彼女も不安を抱えているわ。ふふ、あなたが素直じゃないせいね」
彼女にも自信がない、と出ているけれど、それは教えてあげない。
「あなたが、その日、一日、怒りを静めれば、彼女の不安も解消されるはずよ。
それに、そうしなければ、彼女はいつかあなたから離れていくわね」
ぎゅ、っと生徒会長の眉間にしわが寄る。
「……いい加減なことばかり言っていると痛い目に合うぞ」
「そう思うなら、試してみたらいかが?
痛い目にあうのはあなたよ。私の暗示は絶対に外れない」
生徒会長は、ひとしきり私を睨みつけると、ゆっくりと立ち上がった。
そして、何も言わずに部屋を出て行った。
「へえ。あんた、なかなかやるな。あのたすくが骨抜きになるのも頷ける」
そう呟く荒木薫の言葉に返事は出来なかった。
なんとも言えない疲労感と、安堵で全身の力が抜ける。
それに、あの眼。
殺されるかと思った……。
「薫さん、ちょっとまって」
生徒会長は、不適な笑みを浮かべて、私を挑発する。
望むところよ。そ、そんな、目つきしたって、私は怯まないんですから!!
目を閉じて、ふう、と息を吐く。
そしてゆっくりと目を開ける。
生徒会長の肩口に意識を集中する。
「生徒会長、あなた、2ヶ月後……、2月ね。
2月にあなたが一番苦手とする日、その日、一日、怒りを静めなさい。
そうすれば、きっと、あなたの不安が解消される」
「ふん、この俺に不安などないな」
「それが、愛する人に関係しても……?」
生徒会長の瞳が僅かに揺れる。
なるほど、彼女が彼の弱点ね。なかなか可愛いところもあるじゃない。
「彼女も不安を抱えているわ。ふふ、あなたが素直じゃないせいね」
彼女にも自信がない、と出ているけれど、それは教えてあげない。
「あなたが、その日、一日、怒りを静めれば、彼女の不安も解消されるはずよ。
それに、そうしなければ、彼女はいつかあなたから離れていくわね」
ぎゅ、っと生徒会長の眉間にしわが寄る。
「……いい加減なことばかり言っていると痛い目に合うぞ」
「そう思うなら、試してみたらいかが?
痛い目にあうのはあなたよ。私の暗示は絶対に外れない」
生徒会長は、ひとしきり私を睨みつけると、ゆっくりと立ち上がった。
そして、何も言わずに部屋を出て行った。
「へえ。あんた、なかなかやるな。あのたすくが骨抜きになるのも頷ける」
そう呟く荒木薫の言葉に返事は出来なかった。
なんとも言えない疲労感と、安堵で全身の力が抜ける。
それに、あの眼。
殺されるかと思った……。



