次の瞬間、私は目を疑った。
琴実さんは、たすくさんの首に腕を絡めて……唇を押し付けた。
たすくさんの唇に。
ズンっと胸を貫かれた気がした。
気がしただけじゃない、痛い。
なに、これ。
息が吸い込めない。吐き出せない。
苦しい……。
目を閉じて甘く鼻をならす琴実さんを冷たく見下ろすたすくさん。
その視線はまるで、自分とは無関係な人の情事を観察しているかのような。唇を合わせているのは、自分なのに。
私は、動けなかった。
やめて! と、頭の中で、私の声がする。
目を逸らすこともできない。
無表情だった、たすくさんの顔が歪んだ。
たすくさんの手が動いた。腕が上がる。たすくさんは、琴実さんの頭に手を置いた。
ゆっくりと、琴実さんの後頭部を滑り落ちるたすくさんの手、その指に絡まる赤い髪。
いやだ!
いやだ!
やめてよ!
かくん、と琴実さんの頭が後ろへもっていかれた。
たすくさんの手に、一束、琴美さんの髪が握られていた。
琴実さんは、たすくさんの首に腕を絡めて……唇を押し付けた。
たすくさんの唇に。
ズンっと胸を貫かれた気がした。
気がしただけじゃない、痛い。
なに、これ。
息が吸い込めない。吐き出せない。
苦しい……。
目を閉じて甘く鼻をならす琴実さんを冷たく見下ろすたすくさん。
その視線はまるで、自分とは無関係な人の情事を観察しているかのような。唇を合わせているのは、自分なのに。
私は、動けなかった。
やめて! と、頭の中で、私の声がする。
目を逸らすこともできない。
無表情だった、たすくさんの顔が歪んだ。
たすくさんの手が動いた。腕が上がる。たすくさんは、琴実さんの頭に手を置いた。
ゆっくりと、琴実さんの後頭部を滑り落ちるたすくさんの手、その指に絡まる赤い髪。
いやだ!
いやだ!
やめてよ!
かくん、と琴実さんの頭が後ろへもっていかれた。
たすくさんの手に、一束、琴美さんの髪が握られていた。



