ばくん、ばくん。
心臓が全身にもたらす衝撃は、一気に逆さまにしたフタのないペットボトルを連想させる。
狭い出口に集中する液体。
一息に飛び出た分の体積を補おうと、勢いよく空気を取り入れる。その度にボトルは大きく振動する。
今の私の心臓がと一緒だわ。
こんなことを考えるのは、余裕があるからじゃない。
逆。
無理矢理にでも何かを考えていないと、得体の知れない渦の中に引き込まれてしまいそうだったから。
睫毛が舌で遊ばれる。
不思議としか言えない感覚に、身を投げてしまえたら、どんなに楽か。
思考、破綻。
気付けば、右手は自由になっていた。
ん、と思った瞬間、太腿に違和感を感じた。
触れているのか、触れていないのかわからない。不安定な優しい温度が太腿をはい上がる。
腰から首筋にかけて、ゾクゾクする。
私の右手は、自由になったにも関わらず、動かない。
心臓が全身にもたらす衝撃は、一気に逆さまにしたフタのないペットボトルを連想させる。
狭い出口に集中する液体。
一息に飛び出た分の体積を補おうと、勢いよく空気を取り入れる。その度にボトルは大きく振動する。
今の私の心臓がと一緒だわ。
こんなことを考えるのは、余裕があるからじゃない。
逆。
無理矢理にでも何かを考えていないと、得体の知れない渦の中に引き込まれてしまいそうだったから。
睫毛が舌で遊ばれる。
不思議としか言えない感覚に、身を投げてしまえたら、どんなに楽か。
思考、破綻。
気付けば、右手は自由になっていた。
ん、と思った瞬間、太腿に違和感を感じた。
触れているのか、触れていないのかわからない。不安定な優しい温度が太腿をはい上がる。
腰から首筋にかけて、ゾクゾクする。
私の右手は、自由になったにも関わらず、動かない。



