閉じた瞼の奥の瞳が右へ、左へ動く。
頭の中の記憶を探しているのかしら。
「やっぱり、おかしい」
目をあけたたすくさんが、確信をもった口調で呟いた。
「俺の記憶と訪問記録、異なる点がいくつかある」
その口調は、いつものたすくさんの口調とは全くの別人で。
能面を思わせる無表情に、唇だけ僅かに動かして喋る。
「ど、どういうこと……?」
訪問記録に落としていた冷たい視線を、温度をかえないまま私に視線を預けた。
瞬間的に、背中に氷を落としたような感覚が訪れた。
「た……たすくさん……?」
「おっと、ごめん、ごめん。
ま、俺の予感が外れれば、問題はないんだけどねえ」
たすくさんは、にぱっ、と、暗闇の中に白熱球をともしたような笑顔を作った。
それでも、たすくさんの瞳の奥は、出口のない洞窟を連想させた。
予感が当たれば、問題があるってこと……?
またひとつ、氷が背中をすべり落ちる。
頭の中の記憶を探しているのかしら。
「やっぱり、おかしい」
目をあけたたすくさんが、確信をもった口調で呟いた。
「俺の記憶と訪問記録、異なる点がいくつかある」
その口調は、いつものたすくさんの口調とは全くの別人で。
能面を思わせる無表情に、唇だけ僅かに動かして喋る。
「ど、どういうこと……?」
訪問記録に落としていた冷たい視線を、温度をかえないまま私に視線を預けた。
瞬間的に、背中に氷を落としたような感覚が訪れた。
「た……たすくさん……?」
「おっと、ごめん、ごめん。
ま、俺の予感が外れれば、問題はないんだけどねえ」
たすくさんは、にぱっ、と、暗闇の中に白熱球をともしたような笑顔を作った。
それでも、たすくさんの瞳の奥は、出口のない洞窟を連想させた。
予感が当たれば、問題があるってこと……?
またひとつ、氷が背中をすべり落ちる。



