「キョンちゃん」
後ろから、キョンの頭に抱きつく。
キョンは、相変わらず座ったまま小さく弾んだ。
この反応がやみつきになるんだよねえ。
「離れてください」
この強がった声色もたまんない。
「キョン、ずいぶん頭痛そうだねえ」
「痛くないって言ってるでしょ」
キョンの首に巻きつく俺の手を引き剥がそうと、俺の手首を掴むキョンの指に力が入る。
そんな微力で俺に抵抗しようってのが間違ってるって、わかんないのかなあ。
「決着、つけろよ」
俺は、キョンの耳に口を寄せて、囁いた。
できるだけ低く、できるだけゆっくり、できるだけ声を強めて。
「な、なんのよ」
予想通りたじろぐキョンに、今度は優しく呟く。
「いつまでもうだうだしてないでさ、ちゃんと、伝えなきゃ」
「なに言ってるのよ。そんなことできるわけ――」
キョンの震える声を遮るように、俺は言葉を被せる。
「だいじょーぶ。キョンの気持ちを伝えたくらいで、誰も不幸にならない」
言い切ってみた。
根拠は何もないけれど。
後ろから、キョンの頭に抱きつく。
キョンは、相変わらず座ったまま小さく弾んだ。
この反応がやみつきになるんだよねえ。
「離れてください」
この強がった声色もたまんない。
「キョン、ずいぶん頭痛そうだねえ」
「痛くないって言ってるでしょ」
キョンの首に巻きつく俺の手を引き剥がそうと、俺の手首を掴むキョンの指に力が入る。
そんな微力で俺に抵抗しようってのが間違ってるって、わかんないのかなあ。
「決着、つけろよ」
俺は、キョンの耳に口を寄せて、囁いた。
できるだけ低く、できるだけゆっくり、できるだけ声を強めて。
「な、なんのよ」
予想通りたじろぐキョンに、今度は優しく呟く。
「いつまでもうだうだしてないでさ、ちゃんと、伝えなきゃ」
「なに言ってるのよ。そんなことできるわけ――」
キョンの震える声を遮るように、俺は言葉を被せる。
「だいじょーぶ。キョンの気持ちを伝えたくらいで、誰も不幸にならない」
言い切ってみた。
根拠は何もないけれど。



