「そういう顔って?」
私の胸がこんなふうになっているのを悟られたくなくて、わざと冷静な声を出して尋ねた。
「鬼!! そんなこと俺の口から言わせないでよお。
俺、今すんごい悲しんでるんだから。
そんな酷いことを訊いてくる子にはお仕置き!!」
「イタ!!」
「痛くて当然!! お仕置きなんだから。
言っとくけどね、俺のハートの方がもっと痛いのよ」
「だからって耳を噛むことはないでしょ!!」
「じゃあ、しゃぶったほうが良かった?
人前で気持ちよくなりたいんだあ。
キョンちゃんって意外とダ・イ・タ・ン」
「最っ低!!」
口から飛び出した言葉とは、裏腹に私は胸を撫で下ろしていた。
それは、たすくさんがいつものように悪戯っぽく笑っていたから、なのかはわからないけれど。
私の胸がこんなふうになっているのを悟られたくなくて、わざと冷静な声を出して尋ねた。
「鬼!! そんなこと俺の口から言わせないでよお。
俺、今すんごい悲しんでるんだから。
そんな酷いことを訊いてくる子にはお仕置き!!」
「イタ!!」
「痛くて当然!! お仕置きなんだから。
言っとくけどね、俺のハートの方がもっと痛いのよ」
「だからって耳を噛むことはないでしょ!!」
「じゃあ、しゃぶったほうが良かった?
人前で気持ちよくなりたいんだあ。
キョンちゃんって意外とダ・イ・タ・ン」
「最っ低!!」
口から飛び出した言葉とは、裏腹に私は胸を撫で下ろしていた。
それは、たすくさんがいつものように悪戯っぽく笑っていたから、なのかはわからないけれど。



