「で、何故あなたがここにいるのかしら?」
「何故? 決まってるじゃない。
『キョンとたっしー、ドッキドキ初デートの巻』でしょ」
はあ?
「デ、デートって何のこと?」
「だぁかぁらぁ、昨日の帰り際、燈子さんに、キョンとのデートを申し込んどいたの」
「……ちょっとまって」
おかしい。何かがおかしいわ。
まず、当事者の私がどうして、その『なんたらデートの巻』をしらないわけ? そのまえに……。
「たすくさん、あなた、どうしてお姉ちゃんに私とのデートを申し込まなきゃいけないのよ」
「燈子さんに言った方が、デートできる確率が格段に高いからぁ」
戸部たすくは、白い歯をにーっと見せて、
「だってキョンに直接言ったって、断られるのがオチだもん」
だって。
信じられない!!
こいつとお姉ちゃん二人して、私を嵌めたのね!?
情けなさとどうしようもない悔しさが込み上げてくる。
目の前でヘラヘラ笑う、タチが悪すぎる男を睨みつけた。
「うわあ、キョンちゃんのその目、すっげぇ興奮するう。
あ、待たせちゃったお詫びに、ちゅーしてあげ――」
「お断りよ!」
「キョンは、照れ屋なんだからあ。
ふたりっきりになったら、いっぱい可愛がってあげるからね」
いるかあぁぁぁっ!!
「何故? 決まってるじゃない。
『キョンとたっしー、ドッキドキ初デートの巻』でしょ」
はあ?
「デ、デートって何のこと?」
「だぁかぁらぁ、昨日の帰り際、燈子さんに、キョンとのデートを申し込んどいたの」
「……ちょっとまって」
おかしい。何かがおかしいわ。
まず、当事者の私がどうして、その『なんたらデートの巻』をしらないわけ? そのまえに……。
「たすくさん、あなた、どうしてお姉ちゃんに私とのデートを申し込まなきゃいけないのよ」
「燈子さんに言った方が、デートできる確率が格段に高いからぁ」
戸部たすくは、白い歯をにーっと見せて、
「だってキョンに直接言ったって、断られるのがオチだもん」
だって。
信じられない!!
こいつとお姉ちゃん二人して、私を嵌めたのね!?
情けなさとどうしようもない悔しさが込み上げてくる。
目の前でヘラヘラ笑う、タチが悪すぎる男を睨みつけた。
「うわあ、キョンちゃんのその目、すっげぇ興奮するう。
あ、待たせちゃったお詫びに、ちゅーしてあげ――」
「お断りよ!」
「キョンは、照れ屋なんだからあ。
ふたりっきりになったら、いっぱい可愛がってあげるからね」
いるかあぁぁぁっ!!



