ちょっと普通じゃ考えられないくらい細長い人。
琴実さんの後ろに立つその人の胸のあたりに琴実さんの頭が。
「へー、君が噂のキョンちゃんか」
う、噂って何よ。
その男は、体をくの字に曲げて私の顔を覗き込む。
「たすく、お前、趣向変えたのか?」
どういう意味よ、それ。
何となく嫌味に聞こえて、その男を睨み上げた。
「ははは。前言撤回。間違いなく、たすくの好物だわ、これ」
『これ』ですって?
人を物みたいに――
さらに気合いを込めて睨んでやろうと思った矢先、腕を後ろに持っていかれて、体が後ろに傾いた。
ばふ。背中が壁にぶつかったと思ったら、それは、戸部たすくの体で。
「ヒデちゃん、キョンをあんまり挑発しないでくれる?
怒りだすと手に負えないんだから」
頭に顎をのせるな、顎を。
そして、腕が体に巻き付いてくる。なぜ?
琴実さんの後ろに立つその人の胸のあたりに琴実さんの頭が。
「へー、君が噂のキョンちゃんか」
う、噂って何よ。
その男は、体をくの字に曲げて私の顔を覗き込む。
「たすく、お前、趣向変えたのか?」
どういう意味よ、それ。
何となく嫌味に聞こえて、その男を睨み上げた。
「ははは。前言撤回。間違いなく、たすくの好物だわ、これ」
『これ』ですって?
人を物みたいに――
さらに気合いを込めて睨んでやろうと思った矢先、腕を後ろに持っていかれて、体が後ろに傾いた。
ばふ。背中が壁にぶつかったと思ったら、それは、戸部たすくの体で。
「ヒデちゃん、キョンをあんまり挑発しないでくれる?
怒りだすと手に負えないんだから」
頭に顎をのせるな、顎を。
そして、腕が体に巻き付いてくる。なぜ?



