コンコン 扉をノックする音が聞こえた。 「は、はい。」 「王妃様よりお迎えにあがるように申し付けられました。」 実は誰も来なかったら、ホールに行く気が無かったことはアンナ様にはバレていたようだ。 アンナ様の鋭さに失笑しつつ…私を理解してくださっていることに喜びつつ椅子から立ち上がった。 「ありがとう…。今行くわ」 後ろをついて長い廊下を歩いた。