やはり人はおらず手入れの行き届いた庭がバルコニーの下に広がっていた。 「とても綺麗」 アンナ様とお茶をするのがとても楽しみだ。 そんなことを考えていた時、後ろから私を呼ぶ声がした。 「やぁ、ルリ」 一番会いたくない相手だった。 「エリック様…」 私の男性への苦手意識は全てが裏切られることへの恐怖からではない。 もう一つが私の目の前に現れたこの男性だ。 私の父には