私ももちろん微笑み返す。
国王様は初めてお目にかかったが、黒髪にアメシスト色の瞳をした凛々しい方だった。
厳しいそうな…一見クールな方なのかと思えば、アンナ様を見つめる瞳はとても優しい。
まるで私の両親を見ている様でほっこりしたのは内緒だ。
お二人に少し遅れて入ってきた男性。
「綺麗…」
無意識のうちに呟くほど整った顔立ちをされていた。
きっとあれがルキ様だ。
噂通り国王様から受け継いだ綺麗なアメシスト色の瞳とアンナ様から受け継いだ見事なはちみつ色の髪の毛だ。
本人の意思とは別に今日の舞踏会が開催されたのだろう。
…無表情だ。



