「はぁ、お前ね···まぁいいわ。ほら、ヘルメットをしっかりかぶれ」
振り返ったコウが首のベルトを締めてくれる。
至れり尽くせりで有り難い。
なんだかんだ言っても、コウは優しい。
「ありがと、コウ」
「べ、別に」
あ、デレた。
「フフフ···コウって、優しいね」
「チッ···うっせえ。鞄を背中と腹の間に挟んで飛ばされねぇようにしろよな」
今度はツンだ。
コウって本当分かりやすいね。
「うん」
「アイス食ったらすぐ帰る。光の奴が煩えからな」
「了解」
頷いて、コウのお腹に両腕を回し抱き着いた。
コウが連れてきてくれたのは繁華街のアイスクリームワゴン。
女子達が賑やかに列をなしてた。
「うぜぇ···」
吐き出す様にそう言いバイクにもたれたコウ。
「だよねぇ。私が買ってくるから、コウはここにいて」
ワゴンから少し離れた公園の前にバイクを停めたコウは、自分に向けられる女子の視線に既に辟易している。
まぁ、コウも見てるにはイケメンだもんね。
「悪りぃ、頼んでいいか」
「いいよ。コウは何を食べる?」
「適当にこれで、持ち帰りにして買ってこいよ」
ズボンのポケットから取り出した2000円を私にくれた。
本当に奢ってくれるらしい。
そして、もうここで食べる気は無くなったようだ。
まぁ、仕方ないよね。
「分かった」
「光も食いたがるだろうから、それで買えるだけ買ってこいよ」
「は〜い」
いい返事をして、列に並ぶ為に小走りでワゴンに駆け寄った。
コウもなんだかんだ言って、光に甘いね。
列に並びながら、時折こちらを心配そうに見るコウに大丈夫だよの意味を込めて手を振ってると、周りの女子から視線が突き刺さった。
「この子、なんなの?」
「彼って、野良猫のコウ君だよね。彼がどうしてこんな子と?」
「いい気になって手なんて振ってるんじゃないわよ」
「コウ君は女嫌いで有名だったのに、一人占めして狡い」
聞こえるようにヒソヒソと囁かれる。
別にいい気にはなって無いんだけどなぁ、と思いつつも周囲の視線も囁きも全て受け流した。
構ってると切りがないもんね。
それにしても、野良猫は何処に行っても人気だねぇ。
あんなに女子を睨み付けて不機嫌にしてるコウでさえ、アイドルみたいに扱われてる。
野良猫の影響は、本当に計り知れないな。
知らず知らずのうちに、あちこちに敵を作ってそうで怖いや。
でも、他人の反応が怖いからって、今更野良猫を離れるつもりなんてないんだよね。
せっかく出来た大切な仲間と、大事な場所だもん。
他人に惑わされて、簡単に手放せる様な代物じゃないよ。
振り返ったコウが首のベルトを締めてくれる。
至れり尽くせりで有り難い。
なんだかんだ言っても、コウは優しい。
「ありがと、コウ」
「べ、別に」
あ、デレた。
「フフフ···コウって、優しいね」
「チッ···うっせえ。鞄を背中と腹の間に挟んで飛ばされねぇようにしろよな」
今度はツンだ。
コウって本当分かりやすいね。
「うん」
「アイス食ったらすぐ帰る。光の奴が煩えからな」
「了解」
頷いて、コウのお腹に両腕を回し抱き着いた。
コウが連れてきてくれたのは繁華街のアイスクリームワゴン。
女子達が賑やかに列をなしてた。
「うぜぇ···」
吐き出す様にそう言いバイクにもたれたコウ。
「だよねぇ。私が買ってくるから、コウはここにいて」
ワゴンから少し離れた公園の前にバイクを停めたコウは、自分に向けられる女子の視線に既に辟易している。
まぁ、コウも見てるにはイケメンだもんね。
「悪りぃ、頼んでいいか」
「いいよ。コウは何を食べる?」
「適当にこれで、持ち帰りにして買ってこいよ」
ズボンのポケットから取り出した2000円を私にくれた。
本当に奢ってくれるらしい。
そして、もうここで食べる気は無くなったようだ。
まぁ、仕方ないよね。
「分かった」
「光も食いたがるだろうから、それで買えるだけ買ってこいよ」
「は〜い」
いい返事をして、列に並ぶ為に小走りでワゴンに駆け寄った。
コウもなんだかんだ言って、光に甘いね。
列に並びながら、時折こちらを心配そうに見るコウに大丈夫だよの意味を込めて手を振ってると、周りの女子から視線が突き刺さった。
「この子、なんなの?」
「彼って、野良猫のコウ君だよね。彼がどうしてこんな子と?」
「いい気になって手なんて振ってるんじゃないわよ」
「コウ君は女嫌いで有名だったのに、一人占めして狡い」
聞こえるようにヒソヒソと囁かれる。
別にいい気にはなって無いんだけどなぁ、と思いつつも周囲の視線も囁きも全て受け流した。
構ってると切りがないもんね。
それにしても、野良猫は何処に行っても人気だねぇ。
あんなに女子を睨み付けて不機嫌にしてるコウでさえ、アイドルみたいに扱われてる。
野良猫の影響は、本当に計り知れないな。
知らず知らずのうちに、あちこちに敵を作ってそうで怖いや。
でも、他人の反応が怖いからって、今更野良猫を離れるつもりなんてないんだよね。
せっかく出来た大切な仲間と、大事な場所だもん。
他人に惑わされて、簡単に手放せる様な代物じゃないよ。


