2階の自室に着くまで、誰も口を開かなかった。
何も聞かないという選択をしてくれた3人の気遣いが有難かった。
まぁ、聞かれてもいつもの事だとしか言いようが無いんだけどね。
「さぁ、何から詰めようか? あ、この衣装ケースに詰められるだけ詰めていく?」
光は、部屋の隅に置いてあった半透明の大きな衣装ケースを指さした。
「えっ? そんな大きなの持っていけるの?」
「大丈夫だって。彼らは力持ちだから」
なぁ? と谷本さんを見た光。
「全然大丈夫です」
力瘤を作って見せる谷本さん、確かに凄い筋肉してました。
「じゃあ、神楽ちゃんはどんどいる物出してって。俺達が詰めてくし。もちろん下着は神楽ちゃんが詰めてね」
冗談を言ってウインクした光にクスッと笑った。
「は〜い。皆、お願いします」
私はクローゼットを開け必要な物の考える。
服はどれぐらい持っていこうか。
全部は絶対に無理だもんね。
「足りない物はまた取りに来れば良いから、今いる分だけ持って帰る?」
「うん。そうする」
全部持っていっても、片付けるのが大変だし。
それなら、学生服と勉強を中心に春物と夏物を持っていこうかな。
薄手の服ならそんなに嵩張らないしね。
皆の手助けの元、荷物はどんどんと詰められた。
衣装ケース一つと、大きめのボストンバッグ2個、学生鞄、そして勉強道具の入った箱が完成する。
ふぅ···と部屋を見渡し、忘れ物が無いかと確認する。
お祖母ちゃんが私の為に残してくれた通帳も持ったし、スマホの充電器も持った。
海水に落ちはしたが、防水のスマホだから水洗いして溜まり場の部屋に置いてきたんだよね。
充電が無かったし。
財布の中身も夜のうちに窓辺に干しておいたし、もう乾いてる頃かなぁ。
「溜まり場に帰ろうか?」
光が後から話しかけてきた。
「うん、帰ろう」
長居は無用だよね。
「神楽ちゃんはこれね。後は僕達で手分けするから」
「えっ? そんなの悪いよ」
「大丈夫大丈夫。じゃあ、申告せい! 誰がどの荷物持って帰る?」
私に向かってにっこり微笑んだ後、谷本さん達に目を向けた光。
「じゃあ、俺と長谷川で衣装ケース持っていきます」
谷本さんはそう言って長谷川に目配せすると、2人で息を合わせ衣装ケースを持ち上げた。
「勉強道具」
とだけ言って重い筈のダンボールを軽々と持ち上げたのは長谷川。
「じゃあ、残ったボストンは僕か持つね」
光は戸惑いもせずにボストンバックを両手で持った。
「本当にいいの?」
私も手伝わなくて。
「荷持ちは男に任せていいんだよ。さぁさぁ、帰るよ」
光は私を促し歩き出す。
何も聞かないという選択をしてくれた3人の気遣いが有難かった。
まぁ、聞かれてもいつもの事だとしか言いようが無いんだけどね。
「さぁ、何から詰めようか? あ、この衣装ケースに詰められるだけ詰めていく?」
光は、部屋の隅に置いてあった半透明の大きな衣装ケースを指さした。
「えっ? そんな大きなの持っていけるの?」
「大丈夫だって。彼らは力持ちだから」
なぁ? と谷本さんを見た光。
「全然大丈夫です」
力瘤を作って見せる谷本さん、確かに凄い筋肉してました。
「じゃあ、神楽ちゃんはどんどいる物出してって。俺達が詰めてくし。もちろん下着は神楽ちゃんが詰めてね」
冗談を言ってウインクした光にクスッと笑った。
「は〜い。皆、お願いします」
私はクローゼットを開け必要な物の考える。
服はどれぐらい持っていこうか。
全部は絶対に無理だもんね。
「足りない物はまた取りに来れば良いから、今いる分だけ持って帰る?」
「うん。そうする」
全部持っていっても、片付けるのが大変だし。
それなら、学生服と勉強を中心に春物と夏物を持っていこうかな。
薄手の服ならそんなに嵩張らないしね。
皆の手助けの元、荷物はどんどんと詰められた。
衣装ケース一つと、大きめのボストンバッグ2個、学生鞄、そして勉強道具の入った箱が完成する。
ふぅ···と部屋を見渡し、忘れ物が無いかと確認する。
お祖母ちゃんが私の為に残してくれた通帳も持ったし、スマホの充電器も持った。
海水に落ちはしたが、防水のスマホだから水洗いして溜まり場の部屋に置いてきたんだよね。
充電が無かったし。
財布の中身も夜のうちに窓辺に干しておいたし、もう乾いてる頃かなぁ。
「溜まり場に帰ろうか?」
光が後から話しかけてきた。
「うん、帰ろう」
長居は無用だよね。
「神楽ちゃんはこれね。後は僕達で手分けするから」
「えっ? そんなの悪いよ」
「大丈夫大丈夫。じゃあ、申告せい! 誰がどの荷物持って帰る?」
私に向かってにっこり微笑んだ後、谷本さん達に目を向けた光。
「じゃあ、俺と長谷川で衣装ケース持っていきます」
谷本さんはそう言って長谷川に目配せすると、2人で息を合わせ衣装ケースを持ち上げた。
「勉強道具」
とだけ言って重い筈のダンボールを軽々と持ち上げたのは長谷川。
「じゃあ、残ったボストンは僕か持つね」
光は戸惑いもせずにボストンバックを両手で持った。
「本当にいいの?」
私も手伝わなくて。
「荷持ちは男に任せていいんだよ。さぁさぁ、帰るよ」
光は私を促し歩き出す。


