「何ってーーーーーー般若?」




………般若って。




白、真顔でよく言えるな。
ある意味、尊敬に値するよーー。






「まあ、般若かな。
確かに般若だけどーーーーあげはを想う一途な奴だよっ」




レイくんが、足を止めた。

だからあたしも自然と足を止めたんだ。


長身なレイくんと、、




「うるさいな、レイは。
なんなわけ?

まだ、あげは好きな奴に言われたくねーよ!」



えっーーーーーー?


あたしは、レイくんを見つめた。


そんな訳ない。


そんな訳ーーーー。










「ーーーーーー会えば、好きが広がる。




会わなかった日は、なんにも感じなかったのになあ。



はあ。


あげはが、好きだよ俺っ」






それはーーーー突然のレイくんからの
告白でした。





「あ、いたいた!
迷子者見つけましたよ!」

ナイスタイミング?


「迷子者、補導します!ってどした?」


シュウくんに、ユウくん、ミナミくんだ。


あたしの異変に気付いたのは、ユウくんだ。