「龍、ちょっと来い」


はい邪魔な物は排除しましょう的な感じで、白が龍を呼んだ。


「あ?なんで?」


はい、まず1に空気読めない奴な。


「龍、いいから早く出る!!」


あ、あげはちゃんが怒った。
珍しいな、むしろあげはちゃん、元彼には厳しいな。


なんて、呑気に眺めていた。




バタン。





3人が居なくなり、舞ちゃんと2人になった室内。





「舞ちゃんーーおいでっ!」




泣かないで、たくさん心配かけた。





「ーー黒くん、よかったっ。
撃たれたって聞いて、辛かったの。
行けなんて言うから、撃たれたなんて思いたくなくて。
よかったーー無事でっ」

たくさん心配かけた。



舞ちゃんの頭を撫でた。

頭を撫でたその髪、にキスをした。

たくさん心配かけて、ついにはーーーー


頬を流れる涙。



泣かしてしまう。


泣かしてごめん。

たくさん心配かけてごめん。

「ーー舞ちゃん、好きっ」


生きててよかった。

生きて君にまた、触れられる幸せを感じてーーその柔らかな唇に、キスを落とした。


誰も居ない病室に2人っきり。

何度も重ねた唇は、好きだとーー伝え合う。