なに、泣きそうな顔してる訳ーーーー?

白らしくないよ。

俺が知ってる白はそんなんじゃないじゃん。
いつだって冷静じゃんか。


だからーーーー
どうか、ここにいるって気づいてよ白。



俺生きてるって気づいてよ!





「あ、白?

何してんだ?」





どうか、気づいてーーーー。



俺、生きてるからーーーー。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー









「龍に渡したお守りさあ、結局龍が使い方分からないって、俺に渡したんだ。
胸元のポケットの中に、ずっとしまったままだった。

助かったよ、白ーー。
やっぱり出来た弟だよ」




部屋に招き入れた俺は、白にコーラを差し出した。



「まあ、コーラでも飲め。
すげー汗だな」


自分で飲もうとしたコーラ。
弟に譲る優しい俺。
自分で言うかって思う。


「いや、コーラは今はいいっ」


やたら渋る白。
なに?

珍しいコーラが1番好きな白からしたら、珍しいことあるもんだな、と周りを見渡したらーーあげはちゃんと舞ちゃん。



あーなるほどね。


「白、相変わらずカッコつけだな。
ゲップなんか気にしなくたっていいだろうが。
んな、出るもんは仕方ない!!」




パコンーー!!いたっ、一応病人。

病人の頭を丸めた雑誌で殴ったのは、白だった。