龍は寝てるしな。
とりあえず押したナースコール。

「すいません、ジュース買いに行きたかったり。ダメっすか?」



龍を、見ても気付かず寝てる。

この人に頼んだらいいなんて言う感じではない。

看護師さんでさえ、龍を見てはただ頷いた。


「車椅子を持ってきます」





うん、怖かったんだね。


分かるよ、看護師さん。

だってひきつり笑いを浮かべていたから。

まあ、怖いよね。

厳ついガタイに、似合う黒のジャージには、龍の彫物と来たら、あっち系の人だし。





モノの数秒で車椅子が到着。

1人で行きたいと言う俺のリクエストを聞いてくれた優しい看護師さんに、感謝。





龍はきっと未だに部屋で、寝ているであろう。

龍の分のコーラも買ったし、あとは帰るだけ。。





えーーー。


見知った後ろ姿。



知ってる横顔。




なあーーーー俺、ここにいるよ?




白ーーーーーー。