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気になるのは、白のこと。


お守りって渡されたアレのおかげで。

当たらずに済んだ助かった命ーー。

「コレ、ありがとうな」



緊急呼び出しスマホ型。

昔から持たされてたアレが、今回命を救ったんだ。












「早く案内してよね、俺らも暇じゃないんだからっ」




龍が伸びきった奴を肩に担ぎ、歩き始めたけどーーーーモノの何分かで、今の状況に気づき、震え出した。






「ひっ!すいませんっ。
いや、なんつーか!」



ヒョロい。
絶対、不良に縁が無いタイプ。
だからこそ、意味が分からない。


なんで、こんな普通の奴が"亡霊"と言われているのか。


亡霊のイメージからかけ離れた人物を見て俺は、ため息を吐き出した。










「ーーーー助けてください!」






ひとつの寂れた倉庫。

倉庫前にいる何人かに目を向けた。





あ、あいつら?




つか、普通だ。




不良じゃない。
不良なんか、1人も居ない。

居るのは、、真面目な学生ばかりだ。


ただ、1つ分かるのはーーーー




宿した目に、光がないことだけ。