「ーーコイツだろう。
警視庁で、聞いた亡霊はーー」

「マジか、つかコイツはヒョロヒョロしてるヤツかと思いきや、急に"亡霊"と聞いて襲ってくるやばいヤツだよ」

ーーーーさっきまでのガリ勉ヒョロヒョロタイプはどこいった?

亡霊と聞いて、表情も何かも変わった。


まるで、幽霊に取り憑かれた様にーー
襲ってくる気配すら感じた。

「それが、亡霊だよーー白っ」




それが、亡霊ーー?






龍の話では、亡霊のメンバーは比較的、普通のヤツが多いらしい。



それが、 亡霊の名を呟いた時にーー現れるらしい。


眠っていた意識の中にーー映るのは


確かに"亡霊"だった。


「ーーじゃあ、コイツも亡霊の一員か?
普通に分類されるヤツならたくさん居そうだけど」

むしろ、弾かれた世の中に紛れたヤツをたくさん知ってるだけにーー、こう言うヒョロヒョロしたヤツが、目立って仕方ない。


「ーーまあ、あれだな。
俺になろうとしたことが、そもそもの過ちかな。
似せるなら似てるヤツ連れて来いよ。
なんで、よりによってこんなヒョロヒョロしたやつ。」


まあ、確かにーー。

似てないにも、程がある。
あり過ぎてーーため息しか出て来ない。