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「美味しい!!」


白と回れた文化祭。

付き合って初めての文化祭。

今日はいつもよりキラキラして見える時。

文化祭の影響か、周りは活気に溢れ、どこもみんな繁盛していた。



「なんかお祭りみたいだね、たこ焼き美味しい!」


祭りに立ち並ぶ、屋台の数々。

変わらない夏祭りを感じさせるその光景に

楽しくて


何もかも


忘れて行こうとしていた。




この文化祭の一大イベントを


忘れようとしていた。







「あ、いたいた。

あげはちゃん!
主役がいないと始まらないでしょ!!
早く着替えないと間に合わないよ!!」




クラスメイトの女の子は、あたしを見つけると焦り狂ったように、駆け寄ってきた。