まさかーーーフワフワした女の子ってまさか。


「あたし?
いや、無理だからっ!!」

あげはが、初めて拒絶した。

「大丈夫、任せて!!
可愛くしてあげるっ」

そう言いニコリ、と笑ったあげちゃんは微笑んだ。

だけどその笑みに隠された妖しげな微笑みに、ひきつり笑いの俺達。

だってさあ。

イキイキしてるんだもん。
こえーよ。











なんで、ここ?






都内だし、夜だし。



絶対に近づかないであろう場所。



学生ならば、遠慮したくなる場所。


Dスタジアム。



「ーーーーおっきい。
何ここ」


あげはが驚きの声を上げた。

大きなビル。

都内唯一の長さは、誇るそのビルはグンを抜くぐらい凄かった。

何よりも大きなそのビルは、
見上げる分、背中を地面につけてしまいそうなぐらいの圧力だった。


初めて踏み出した一同。

さらに高まる心臓は、何よりもドキドキしたんだ。






「ようこそ、我が社へ」


そう口にしたのはーーーー意外にも




     あげちゃんだった。