「ーーーーあたし、あんた好きにならないよ?
好きな人出来たから。
変わらないで同じ気持ちなら、嬉しいな」


一見クールな彼女は、レイを一目見てはシュウを見たんだ。


「気持ちは変わるよ。
現にあげちゃんを好きになったーー」


シュウは意地悪なわけ?

あげちゃん、涙目じゃん。
見た目ギャル系の彼女は、繊細で可愛い。 






「ーー余計なお世話。
変わらないよ、絶対に変わらないからあげはちゃん」





涙目のあげちゃんの手は、生地を掴んだまま一粒涙を流した。


泣いてるあげちゃんを抱きしめる様に抱き締めたのは、レイで、涙を拭うのもレイだった。



「レイくんっ。
あたしは、あげはちゃんの変わりは嫌だからね!」

涙目なあげちゃん。

間近で見ているレイがどんな気持ちかなんて、分かる。







「ーーーー変わりじゃないから、安心してよ。
あげはちゃんの変わりは、誰にも慣れないから」


ほら、二人なら大丈夫ーーーー。

どんな困難も乗り越えて行ける。