彼女は、可愛いだけじゃない。


「出来た!我ながら上出来じゃない?」



誰に言う訳では無い。
彼女の作った白とピンクのメイド服は、ミルフィーユ層になっていて可愛かった。


それも、15分で1着作り終えてしまった。


なにその速さ。


プロ級の手芸術だった。


「あげはちゃんの服着たい!!」



しかも、大絶賛中。


見た目、苦手なギャルタイプ。
だけどーーー


「ありがとうっ」




中身は違った。

恥ずかしそうにお礼を言うあげはちゃん。

人は見た目じゃない。
確かにその通りだった。
長い爪で、器用に作ってく彼女を、見て。

ある意味尊敬したんだ。



好きなことを仕事に出来る彼女に


どんどん惹かれてくーーー。


変わりなんかじゃない。

気づいて欲しいのにーーー。