「ーーーーなんか、あげはのことは白に任せることにした。」


チラッと見たら、ニコニコ顔の通称 黒あげはちゃん。


側には、チャラ系男子代表のシュウがいた。

「あげはの変わりならやめとけ。
傷つけるだけだ「違うよ龍。全然違うよ二人は」


そう、同じ名前の二人だけど。
全然違うよ。

見た目派手目な彼女は、黒じゃない白だ。


「ーーーーいいんじゃないの?
シュウに取られないようにな?」

壁を背に、寄りかかる龍は、一つあくびを溢した。

目を瞑る龍を尻目に、カウンター前に立った。



もし、今ーー全てが変われるなら
    ちょっと委ねて見たい。




「ーーーーあのさ、君が気になるんだけど」







はい、言いました。








「あ、あたし?」

目をパチクリした小さな君。





「ちょっと邪魔すんなよ。
今楽しく話してる最中なんだけどってーー
マジかよっ」


そう、マジです。


自分でもびっくりしてる。


あげは以外にこんな気持ちになるなんて。


まだ、出会って間もない子にだ。

気になるなんて、言うんだから。