あげはと向かったショッピング店内。
不意に、交わる視線に振り向いたら白。


何かに気付いて、何かを心配する表情に
ハッ、とした。


まさかーーーアイツなんかした?


せいを見たら、クールにあげはを見つめる瞳に。

まさか、とも思った。
二人の間に見えない何かがあるようで嫌で嫌で。


だけどそんなことは、言えなかった。

ただ、あげはが笑ってることが、一番安心出来た。
だけど、それが偽りの心なんて
わからぬまま。

ただ、笑顔を振りまくあげはに

笑顔を返すのが精一杯なだけ。