「ーーーー警察の見習いだからね俺。
手錠は、本物。

だから、悪い言動をすりゃ、逮捕するからな?」


ーーーーしーん。


なんか、リアルに歯向かいたくない人。


見た目、幼いけどアイツのお兄さんだったらしい。

「いや、なんも無いっすよ。」

なんだか、手錠の重みが伝わって
気持ちにモヤモヤがかかったみたいだ。


「ーーーー黒くん。
手錠かけちゃダメ。
大切な友達だよ?」



心底心配、そんな顔のあげはちゃん。


君はやっぱり優し過ぎ。
優しすぎて心配。

カチャンーーーー


外れた金属音。


重みが伝わる金属の重さに、
開放された両手が少し、ジンジンした。



「ーーーーえ、黒さん。
警察の人なの!
わーかっこいい!」


クラスメイトの歓声が、聞こえた。


「俺はいつか、警察王になる!!」



ドン、と机の上に乗り、違和感なく答えたのは紛れもなく某有名アニメの様だ。


「きゃは、なにそれ!!
黒さん、ウケる!!ねえ、衣装の買い出し係決めようよ!」


衣装係、買い物係に任命された時ーーーー
なんで、このメンバーって思った。


俺と、あげはちゃんとその彼氏。
厳つい龍と、マイペースなレイとかいう奴。