「可愛いね、あげはちゃん。
俺、守るからーー。
喫茶さあ、あげはちゃんが危ない目に合わないように守るからっ。
離れんなよ」


君の苦手な耳元で、くすぐるように話す俺に。
ビク、と身体が揺れた。

あ、可愛い。。


なんだろうーー意地悪したいそんな気持ちがムカムカと襲ってきては、唇を更に寄せた。



「ねえ」


ーービクっ。


「せいくん、喋らないでっ」


耳元で囁く俺に、君は弱々しい声を上げた。


「ーーーーまた、キスしていい?」


いつになく、出た本音。

君は真っ赤な顔で俺を見つめた。










「何してんのーーーー?」








あ、知ってるこの声。





振り向いた、いるのはお決まりの嫌いなアイツ。






「白っ、何でもない。
ただーーーー話していただけなの」




優しい君は、、





「本当、早く戻ろう?」


偽りの花が咲いたーーーー。




「ああ、そう。
話していただけだよ」



君の優しい嘘に、、


「気にしないでな」



嘘を重ねた。