「俺、最近大切な人、出来ました。」

大切な人ーー?


背中に小さな影が見えた。
長い髪は、ふんわりした可愛い女の子。

俺はあげはしか、興味ないが。


誰が見ても可愛い。

「連れて来ちゃいました。
ユナちゃん、挨拶してっ」.


ツヨシの背中に隠れた彼女。

不安そうな表情。
無理もない。
周りがチャラいから。

「ーーーー桜 ユナです。
ツヨシくんのー「彼女ですか、むしろなんでツヨシ? 確かにイケメンだけどっ」


ユナちゃんの言葉を遮り、いったのはシュウ。




ユナちゃんは、大きなシュウにビックリしてか。
ツヨシの背中に隠れた。


「ーーーーすいません、シュウさん。
近すぎです」



庇うようにいるツヨシは、男の顔だった。



「つか、いいんですか?
あげはちゃん、遅刻ーーー(リーンゴーン)」


ナイスタイミングで鳴った鐘の音。


「あ!やばい、遅刻しちゃう!!」


それはーーーーーー
元気になっだあげはの、元気な表情。


君が、、元気で良かった。

「生きて居てくれて、ありがとうっ」


その小さな背中につぶやいた言葉は
本音。

くるり、と振り向いたあげはに戸惑いを隠せない。

「早く、白!!
遅刻するから走って!!」


病み上がりの君が、強く俺を引っ張って行く。