だけどーーーー気づかないフリをしていた。

お互いわからないフリをしていた。

コロコロ転がるレモンティーを拾った白が、あげはに投げた。


「ナイスキャッチ!!
取れたよ、すごーいあたしっ!!」


最初から違って居たんだ。


ホントは、こうなる"運命"だった。


「あげは、犬みてーだな!!」


からかうシュウに、ムッ、とするあたし。


「ヨシヨシ、可愛いあげはっ」


撫でる優しい白の手。


懐かしい暖かさ。
それが、白だ。

子犬を可愛がる手じゃない。

そうーーかなり前からこの手に、癒されていた。


そうーー初めて出会った路地裏で

儚い蝶は、出会った。



我龍ーーーー。






そう、龍神達に。。