ーー大好きなんて、決心揺らぐから辞めれや。
ホント、好きだった。
大切だった。
だけど、たくさんたくさん傷つけた。

白なら大丈夫。
優しいし、男前ーー。

自販機の前。

あげはの大好きなレモンティー。

甘い笑顔も、、
見つめる瞳も、、

俺じゃないーーーー
白を見つめていた。


宿した瞳に、気づいた。


あげはが見てるのは
もう、俺じゃないこと。


だから、、幸せになってあげは。

どうか、白と ーーーー





「エラかったじゃん龍。
我慢するの、初めてじゃん?」



知らなかった龍の想い。




「我慢しなきゃ、いけないこともある。
レイ、電話ありがとな」



知らなかった龍の優しさ。



「ーーーー俺も、少しずつ忘れる。
あげはの気持ち、断ち切らなきゃな」


知らなかったレイくんの想いーーーー。



だってこの時、あたしはーーーー



白に夢中だったから。