家族さえ、居たら助かるーー?

家族さえ、居たらーーーー。




助かるーーーー?


じゃあ、両親が居なくなったあたしは
生きる術は無いの?


「あの、あげはには家族がいない。
家族じゃなくても助かる方法は無いのかよ!」

いつも冷静な白から、冷静さは消えていた。
荒い声の、白に、寝てる意識の無いあたしは


溜めた涙を、流したーーーー



白ーーーー。


悲しくさせてごめんなさい。



こうなってしまったのは、アナタのせいじゃ無い。
異変に気づいたのに、動けなかったあたしが悪いの。



「ーーーーありえない。
あげはちゃんが、居なくなるなんて
    ありえない」



ーーーー黒?



舞ちゃんが、ギュッ、と黒を抱きしめた。



「大丈夫、大丈夫よ黒くんっ。
あげはちゃんは、強い子だもの!!
絶対に、大丈夫!!」

舞ちゃんーーーーごめんね。
あたし、本当は強く無い。


欠点だらけです。

だけどーーーー


"大切な人"がたくさん出来ました。