前あがりの空は、綺麗だった。

どよんだ雲はもういない。
変わりにあるのは、大きな虹だった。

「ミナミは、その先の未来が分かるの?
凄くない?
俺は見えるだけだしな!」


ユウには見える力だけ。
だけどミナミの力は予想に反して、切なかった。

「ーーごめん、あげはちゃん。
大丈夫だよ、なんの不安なんか無い。


あげはちゃん言ったよね。

命は止まらない。
運命は変わる!!
変えてみせるから。」



ねえ、あげは。

みんなあげはが、心配なんだよ。