「そっかあ、わたし貴女に呼び寄せられたんだわ。だけど大丈夫ーー、今ならまだ間に合うから」


今ならまだ間に合う?


ほんとに?


俺は周りを見回した。


ミナミーー。


「だけど、このままじゃ後一年持つかわからない」


ミナミーー?


誰に向けた言葉だよ。

今の。



「貴方にも、見えるのね?
彼女の寿命が」


はあ!?

ミナミに、あげはの寿命が見える?



それはーー衝撃的発言に過ぎなかった。



「私達はいくね。


バイバイ!」



男女は手を繋ぎ空へと、消えた。
だけど、わだかまりは消えないままーー。


嫌な気持ちを残したまま。
空へと消えた。。