ずっと黙っていたミナミは、缶コーラ片手にクイ、と飲み干した。

「ーー何が?別に怖くねーし。
ただ、気持ち悪りぃな的なだよ!」

カップルが、心中した海の家とか。
身震いするのを必死に耐えた。


外は快晴。


雨になる予報は無い。

「泳ぎに行くからな!!」

精一杯だよ、いつだっていっぱいいっぱいだし。

「あげは、水着。。
可愛いよ」

知らないフリをしていた訳じゃ無い。

だけど、ホラー要素たっぷりのあの場所じゃ、そんなムードに慣れるわけでも無い。

ミナミはシュウと、あの怪奇現象起こりそうな海の家で、昼寝をしている。

神経はかなり図太い。

絶対にありえない。
あれこそ、デンジャラスゾーンで間違いない。




海に近づけば、真っ青な海が広がっていた。