「大丈夫、ウチにはユウレイくんがいる!」


黒の、雄叫びの後周りを見たらユウレイコンビは居なかった。

あれ?

「なあ、二人は?」



ユウレイコンビは、いない。



「アイツらなら、海に行ったけど?」

ユウならわかるけど、レイまで海とか意外なんだけど。


レイ、海とか興味なさそう。

つか、意外にも意外過ぎ。

「意外か?
意外ついでに言うが、レイは意外に怖がりだぞ」


へーレイが、怖がり?


レイを、怖がりと言ったのはシュウ。

シュウは、氷アイスを食べ終えて、畳の上に寝そべった。


よく、畳の上に寝そべってられるな。


蜘蛛が居たのか、天井だけにーー
見上げるのすら、嫌だ。


「あげは、気晴らしに海行くか?」

気晴らしになる、筈。
目的は確実、、海だったのだから。

それが、こんな寂れた心霊現象のあるかも知れない、海の家に居るなんて嫌だ。

「なんつーか、意外にビビリだよな、白も」

ニヤリ、と笑ったのはミナミ。