「私は、黒くんだけが好き!」


「それでいい。
絶対に離さないから。
キャラが似てても、俺には慣れないよ?」


黒は、舞ちゃんを抱きしめたまま、明石を睨んだ。


いつも、ふざけた黒は
今はふざけてはいない。


さっきまで砂に埋まってヒィヒィ言ってた黒は、まるで別人。

「ーーっ、わかってます。
それでも、好きで居ていいですか?」


明石の気持ちは簡単には、引かない。


「勝手にしたら?
負けると思うよ?」


自信満々な黒がいた。