「ーー何してるか、聞いていい?
大丈夫かよ、それ」


何故、土に埋まっているか聞きたい。

「ーーなんか、初めての快感に、酔いそう俺。
やばいよ、世界が広がる。
開花したみたい。
飛んで行きそう!」



そのまま、召されろ。




「話戻すけど、雄心くんはあげは好きなの?」



とりあえず、ストレートに投げかけた。




「はあ!?
何言って!?」


焦る雄心くん。

あー、やっぱり。
反応で気づく、あげはが好きと物語る。




「ダメダメ、バレてるバレてる。

雄心、諦めれ。
雄心の気持ち、バレバレやて。
クラスメイト、みんな気づいてるから」

黒似のキャラが、まくし立てる。

真っ赤な、雄心くん。

「えっ、雄心くんってあたしのこと好きなの?」

まさかの天然発言は、やっぱりあげは。





「え!本人気づいてなかったとか、まじウケる!」



黒似キャラくん、大爆笑。


「うるさい、明石。
マジ、黙れ!」

あかし?

黒似キャラは、明石と言うらしい。


「ねえねえお兄さん、土の中埋まって楽しい?」




明石は黒に向かって、大爆笑。


若い頃ってこんなだった気がする。

いつだってキラキラしてて、、
いつだって、楽しいことだけ追いかけていたあの頃。



大好きなバイクも。

大好きな龍神の活動も、楽しかった一ページの中に、収まって離れ無い。

「お姉さん、俺も埋めてください!!
未知なる世界がそこにある気がするから!」

どんな世界だよ。
言わないけど。