「姫達いる?
姫達を迎えに来たよ!」



黒がテンションを上げ、更衣室に向かって声を出した。


シーーン。


あれ?居ない?



「ーー居ない?
入る勇気無いんだけど。

もし、着替えてたらやばく無い?

痴漢に値するけど」


中からは、物音さえ聞こえない。
人の気配はしない。




「やだぁ、なんでこんなとこにいるの?」




あげはの声にハッ、として。
更衣室じゃない場所から聞こえた声に、外に出たらーーーー居たのは知らない男。





「あげはちゃんが、いるなんてビックリだよ。
広い海の中で、この海を選ぶ人いるなんて思わなかった!

海の家はオンボロだし、ここは大体肝試しとか、合コンに使うからな」



合コンねーー。

俺は近くに居た、黒を見つめた。









「とにかく、人が居なくて穴場スポットなんだよ。信じろ、白!!」




なんか、信用出来ないね。
間違いなく。。



それよりーーーー。



誰そいつ、あげは。


「雄心くんは、遊びに来たの?」

ゆうしん?


ますます、深まる謎。
誰ーーーー?