ーーーーーー隣合わせ。
ずっと横に居た君はいない。
嫉妬から始まったケンカ。
やり直せない。
あげはが幸せなら
それでいいーーーーーー



「あげはを幸せにしてくれよ、白。
俺はもうーーーー龍神引退した。
優しくもない、優しい言葉もかけてあげられない。

どうか、白と、幸せになって」



空を眺めた。
満天の星空の下。


手を挙げ振り落とした草は、少し潰れてぐちゃぐちゃになる。



悔しいーー。



隣にいる勇気は、、俺には無い。


一度折れた心は、戻らない。


だから、せめてーーーー
今だけ、泣かせて。








だけど、この時俺は知らなかった。


あげはのこと、何にも知らなかった。