「ーーーーなんか、やっぱり可愛いな。

あげはっーーーー好き」


どうして、あたしーーーー?

この広い世界の中。

いや、日本中の中から、白が想うのはいつもあたし。


「なんで、あたしにこだわるの?
あたしは、龍って決めたのに、揺らぐよ。
白は、優しいしこだわらなくても、もっとーーいい人がーーっ白、近いよ?」



みんな知らないフリしてくれてる優しさに、少しだけ安心はしたけど。



覗き込む白の近さに、止まらないドキドキ感。




「ーーーー白、近いよ。」












「ーーんなの、ドキドキさせたいからに決まってる。分かんないなら、もっと近づくけどいい?」







ーーーー!?



「いや、あの白!!
あたしはーーーー!?」




ぎゅっ。

それはーーーー背中に感じる温もり。