「先生、キスしないってーー」

さっき、言わなかった?

大人の事情がどうとか、言われた気した。

先の言葉なんか、言えないぐらい降り注ぐキスに、朝から好きなんだ、と再確認。

「ーーうん、甘いな。
朝からテンション上がったわ!だけど1つ分かるなら、今が我慢出来たらこれからも我慢出来る気するわ!!」



え、何が?



何を我慢出来るって?


キス?
え、やだ。

キスしなくなるってこと?




「やだーーーーっ、これからもキスして我慢しないでくださいっ」



朝のキスが最後なんて、そんなんやだ。





スプーン片手に、固まる先生は私を見ていた。





「なんか、誤解してね?

朝からキスして我慢出来るなら、これからも我慢しないでキス出来るなって話だよ。

そっか、ゆあは、そんなに俺とキスしたいとな。なるほどっ」



ニヤリ、と意地悪に笑う先生。



な、な、はめられた!?

いや、ただ単に私が勘違いしただけに過ぎない。


恥ずかしくて、きっと顔が真っ赤だ。