「ほら、先生特製お子様ランチ食え!」


お子様ランチ!?
思わずムッ、としてしまう。

私は子供じゃない!!

ムス、とした顔に気づいたのは、やっぱり先生。

「なんだ?
お子様ランチが気にくわないか?
なら、お姫様、どうぞこちらへ?」

椅子を引いて座らせてくれる先生に、お姫様扱いにキュンとなる簡単な心。

「悪かったな、なんかいじめたくなる。
俺だけのお姫様」

ーーっ。


ホント、簡単な心よ。


簡単に許してしまいたくなる。




「先生、私のこと好きでしょう?
もっと優しくして!」



ほんの小さな意地悪だったけど。


真っ赤な先生と、視線が絡まる。

「バカ、みるな。
お前ズルすぎ!」


私は決してずるくないーー筈。



簡単に囚われて、口付けられた。